アーユルヴェーダとは?

世界の3大伝承医学は、ギリシャ医学、中国医学、アーユルヴェーダです。インドを起源とするアーユルヴェーダの誕生は、今を遡る事5000年前といわれています。
紀元前6世紀に生きたブッダは、このアーユルヴェーダを熟知していて、病気の治療や悟りを開くための養生法を説いたといわれています。
一番古くから広まったアーユルヴェーダは、ギリシャ医学や中国医学に多大な影響を与えたといわれています。
アーユルヴェーダ(ayurveda)は、サンクリット語でAYUSVEDAの言葉からできていて直訳すると『生命の科学』の意味です。
アーユルヴェーダは、各自の持つ体質に合わせ1400種以上のハーブから選び、ブレンドします。そのハーブで身体のマッサージ、 実際のハーブ処方、食事療法を行います。この前提になるものが、脈診です。熟練した医師にかかると過去の病歴まで解るそうです。
人は大きく分けて、ヴァータ、ピッタ、カパという体質に分けられます。このバランスがくずれてくると病気になります。
アーユルヴェーダ治療は、このバランスを正常に戻し病気にならない『超健康』を目指す療法です。
アメリカで行われた研究では、10ヶ月の間に2回のパンチャカルマ(アーユルヴェーダ治療)を受けた方は一般の人に比べ生物学的年齢が約4.8歳若返ったという研究結果があり、コレステロール低下、VIPホルモンの増加等も報告されています。
欧米では、既にこの伝承医学アーユルヴェーダの研究機関が医学大学等にあり、実際に患者への治療を行っています。
日本でも一部の医院で取り入れてるところもあります。

西洋医学とアーユルヴェーダの違い

西洋医学は、病気を治療する~医療技術は人間が作る~治療は目に見えるものだけ~
アーユルヴェーダは、健康を作る~自然治癒力を高める~精神にも問いかける~

今私たちが受けてる一般的な医学は、病気から人を見ます。
病気になった患者に対して、悪くなった原因の患部に薬等の投与をします。
勿論必要に応じ手術も施します。身体を機械に例えると『修理する』という事になります。
つまり人の身体も『壊れる』という概念が在り、それを治す。つまり『病気を治す』という対処療法です。

アーユルヴェーダは、健康を第一に考えます。病気にならない為には、どのようにするか?
機械に例えると『性能を高める』という事になります。人の身体は元々壊れない。と考え方で健康を損なった人に対して『健康を取り戻す』、病気にならない『超健康』にするという積極的予防医学です。

つまり西洋医学の『治す』という考え方と、伝承医学の『戻す』という考え方の違いがあります。
健康に対して西洋医学は、病気でなければ健康である。という考え方です。
一方アーユルヴェーダは、病気にならない超健康になる。という事を考えます。
健康診断で酒、タバコ等を止めなければ病気になります!と医者に言われて仕方なく止めるのが西洋医学。
酒、タバコを飲みたいと思わなくなる身体に戻すのが、アーユルヴェーダです。
一日何杯もコーヒーを飲む方は、生活習慣でコーヒーが好きになった。と錯覚してる方もいる事でしょう。
そんな方がある一定期間アーユルヴェーダの治療を受けると、元々コーヒーが身体に合わない人は、コーヒーを受け付けない身体に『戻ります』夜更かし等でついつい飲んでる内に習慣になったという事で、本来は自分の身体には合わないものだったかも知れません。コーヒーは身体を冷やす熱帯の嗜好品です。冷え症の方が冬に飲むものではないはずです。
日本は、四季に応じた食べ物があり夏は、身体の熱を冷ます食材、冬は身体を温める食材を食べていたのが、今では一年中日本国内のみならず世界中からさまざまな食材を手に入れる事が出来ます。その為自分に合う食材を選ぶ事も大変です。
アーユルヴェーダは、各自の『今』の健康状態に合う食材を教えてくれます。又施術を受けるにつれ自ら身体に合わない食材を受け入れない身体に変わっていきます。

第2の違いは、西洋医学は医療技術で病気を治す。ある意味病気と戦い克服する。という事です。
一方アーユルヴェーダは、元々人の身体には自らの病気を治し、健康を高める力がある。という考え方です。
もし病気になった時に西洋医学は、病気の部位を攻撃します。一方アーユルヴェーダは、健康を害している原因の障害物を取り除いてあげれば病気は自然と消える。という考え方です。
西洋医学の『病気を制服する』に対してアーユルヴェーダは、『健康を引き出す』という考え方です。
ひざを擦りむいても、いつの間にかカサブタができ、そのカサブタに下に新しい皮膚ができ、いつの間にかその傷も周りの皮膚と区別がつかなくなります。このような自然治癒力を高めるのがアーユルヴェーダです。
狭心症や心筋梗塞は、冠動脈が血の流れが悪くなりおこる病気です。その原因はコロレステロールが溜まる。
その前にストレスや食生活の乱れがあるはずです。
西洋医学は、狭心症になってからの対処療法であり、アーユルヴェーダは、元々の原因のストレスを取り除き食生活を変える療法です。

第3の違いは意識です。現代病の80%がストレスが原因。という事が心身医学の研究で明らかになってきましたが、西洋医学は、目で見えるもの以外なかなか対応出来ません。近年の死亡原因の第一位を占める癌を例にとると、外科手術、放射線、科学療法では、癌細胞をたたくと同時に正常な細胞も破壊してしまう欠点があります。本来なら身体の中にある癌細胞のみ攻撃する免疫細胞であるTリンパ球やNK細胞を増殖できれば良いのですが・・もしこの免疫機能を最高に高められたら自力で癌細胞を破壊できるはずです。
アーユルヴェーダは、精神(意識)に問いかける療法です。余命3ヶ月と言われたのに、明るい性格と強い精神力のおかげで10年位変わらず生活している話しも聞きます。つまり『心のもちよう』によって人は変えられる可能性があるという事です。

近い将来現代医学と伝承医学が融合して患者本位の『未来医学』が誕生する日も近い事を切に願います。

スリランカのアーユルヴェーダ

~主役は王侯から旅行者へ・・~

インドで誕生したアーユルヴェーダは、間もなくスリランカにも広がりました。 古物書に歴代の王侯の中には、アーユルヴェーダの施設を併設したと云う記録が残っています。 現在は外国人向けのアーユルヴェーダ施設がホテルやリゾートに多く併設されています。
滞在者は世界中から訪れますが、地理的な事と民間療法に関心の高いヨーロッパからの旅行者が大半を占めます。
どの施設に行っても見かけるのがドイツからの旅行者です。
ドイツ国内でアーユルヴェーダがブームになっているのが原因です。
欧米の旅行者は、アーユルヴェーダ療法の効果が実感できる3週間~5週間もの休暇を取ってきます。
残念ながら日本からの旅行者は、せいぜい1週間程度の利用にとどまっています。
休暇の考え方も少しずつ変わってきている事と、健康に関心の高い方も増加していますが、
昨今の不景気の波を受けた日本が欧米並みに数週間の休暇を取って、アーユルヴェーダ療法を満喫する・・・
と云うのは「夢の夢」のような気がします。